Lamp in S.B.S.
ネット物書き音沼紗春の日記。 日常と、文章について。 時々、サイトの更新情報。
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神様がどこかにいたらどうしよう
どうしようもないけれど。
さはるですぎょ。(ぎょ?
ところだれだ。ところであれだ。
ところじょーじか。
なんだっけ。なんでもいいや。ほととぎす。(5,7,5
即興小説がとてもとてもそれはそれはあっはっは、ってな感じでたのしかったです。
なのでまた書きます。
そうそう、私信。
もしゃの読んだぜ! 林檎が恐ろしかった!
彼女が*される前の青年の感じが好き。
吸血鬼のも、消える前の女の子の感じが好き。
泣きたくなるから嫌い。大好きなほどに。
以下即興小説!
前回のは「時は金なり」が使いたかっただけ。
今回は前回の続き?
サハルってのは別に名前が考え付かなかっただけなのでわたしじゃないのだよとだけ言っておこう。
もちろんモデルはわたしっぽい部分あるけど。
さはるですぎょ。(ぎょ?
ところだれだ。ところであれだ。
ところじょーじか。
なんだっけ。なんでもいいや。ほととぎす。(5,7,5
即興小説がとてもとてもそれはそれはあっはっは、ってな感じでたのしかったです。
なのでまた書きます。
そうそう、私信。
もしゃの読んだぜ! 林檎が恐ろしかった!
彼女が*される前の青年の感じが好き。
吸血鬼のも、消える前の女の子の感じが好き。
泣きたくなるから嫌い。大好きなほどに。
以下即興小説!
前回のは「時は金なり」が使いたかっただけ。
今回は前回の続き?
サハルってのは別に名前が考え付かなかっただけなのでわたしじゃないのだよとだけ言っておこう。
もちろんモデルはわたしっぽい部分あるけど。
ところで、僕は驚きの事実を知った。
サハルさんが帰った後勉強をして、宿題を終わらせて復習と予習をした。
今日のテストも一度やり直してみたし、頭が良くなった気がした。
そしてお母さんにご飯に呼ばれた。
学校で渡されたプリントとテストを持って一回に降りていく。
既に夕食の準備は終わっている。
兄弟姉妹はいないが、お父さんとお母さんは既に座っていた。
お帰り、とお父さんに告げてから椅子にのぼる。
机の上にプリント類を置いた。
「算数のテスト90点だった」
「あら、惜しいわね。ミス?」
「ううん、間違い。でももうわかる」
「ならいいじゃないか。次は頑張れよ」
いただきます、といった後にそう会話をする。
お母さんは他のプリントに軽く目を通していた。
この前も100点取れなかったんだよね、と呟くと、そうだったなあ、とお父さんが言った。
何が悪いんだろう、と僕は箸をくわえる。
するとお箸をくわえてちゃいけません、とお母さんに怒られた。
なのでご飯を口に運ぶ。
ちなみに今日の夕食はご飯と味噌汁と鰆の塩焼きだ。さわらだ。さわら。
「難しいんじゃないのか?」
「でも100点の子いるんだって」
鰆の骨をとりながら言う。
お父さんはうーん、とうなった。
お母さんが、ミスなの? 間違いなの? 時間切れ? と聞いた。
「全部あるよ。ミスのときもあるし、間違いの時も時間切れのときもある」
「とりあえずミスを直すしかないわね」
「時間切れも、早く計算できる癖をつければいいんじゃないか?」
確認をちゃんとすることと、スピードをつけること。
これがトウメンの課題だ。
学校の話もした。
今日誰々が、先生が、授業で、休み時間に。
サハルさんの話になったけれど、僕が勉強していて彼女は色々物色していただけ、ということにしておいた。
あんな変な話、どうせ聞いてくれないだろうし。
「そういえばサハルちゃんって頭いいのよね」
「嘘だあ」
「あら、本当よ。ねえ?」
「そうだぞ。確か不登校で授業受けずに勉強もせずにテストに出て150人中30番くらいを取ったらしい」
「何も、勉強せずに?」
そうらしい、とお母さん達は真面目な顔で頷いた。
むむむ、と皆で鰆をつついた。
「ほほう、なかなか古い話を持ち出してくるね」
気になったので夕食後、窓越しに聞いてみた。
するとサハルさんはやはり笑っていたが、少しだけ嘲笑うような感じだった。
見にくるかい、と聞かれたので頷いて窓枠を乗り越えた。
がり勉とよく言われる僕だけれど、別に遊ぶことが嫌いなわけじゃない。
屋根の上を走るのが実は好きだ。
「夜は危ないから気をつけるがいい」
言いながら、サハルさんは僕の腕を取って窓を乗り越えるのを手伝ってくれた。
彼女の部屋は、特に整頓されてもいないし、だからといってとても乱雑でもない。
全部棚に詰めてあるから歩く場所はたくさんある、という最低限の綺麗さはある。
だが、その棚の中身がとても乱雑で、適当に物が折り重なっているのだ。
だから、綺麗なのか汚いのかわからない。
彼女はそんな棚の中の一角に手を伸ばしてごそ、と引き抜いた。
紙がどさっ、と床に落ちる。
彼女はその前に座り込んで一枚一枚めくりはじめた。
「ふふふ、懐かしいね。おやこれは中学1年生の時の最初の学級通信だね」
僕もその横に座り込む。
ひら、とクリップで留めてある小さい横長の紙の束が差し出される。
受け取ると、数字が書いてあった。
「順位表さ。中学1年生の時のものだね。まだ真面目に学校に言ってた頃さ。まあ時々休んでいたがね」
そして紙をひらひらとめくってほうかる。
僕はその束をめくってみる。
点数と偏差値、平均点等が書かれている。教科ごとにいちいち見ると面倒だ。
そう思い、一番端の、順位と総合点数の偏差値を見る。
順位は一桁が多く、時々10番台前半。全部で何人? と聞くと150人くらいじゃないか、といわれた。
なかなかすごいらしい。
また細長い紙の束が差し出される。
今度は2年生の時のものらしい。受け取ってめくる。
サハルさんは部屋のすみからスーパーマーケットのビニール袋を持ってきた。
何をするのかと思いきや、今さっき見ていた大量の紙を突っ込み始めた。
「いらないものばかりなのさ。捨てるのが面倒だったのだが、まあ捨てる気になったので捨てることにしたわけだ」
紙をつっこみ、つっこみ、押し込む。
僕は手元の束を見る。
この辺りから、一桁がなくなる。10番台が後半になってくる。
そして最後の一枚が、32番だった。
証拠見るかい、と手渡されたのは通知表だった。
開くと、最初の一行は、5と4が多く、体育が3。次の行は4ばかりで体育は3。
最後の行は体育が3で他は4。
そこじゃない、といわれて彼女が指差したのは普段僕が目をとめない場所だ。
欠席数。
32番のテストの日の前の出席数はほぼ0だ。1カ月おきに1もあった。
「ふふふ、最強だろう、自分でもそう思ったね。ただ、母さんは違ったね」
サハルさんは立ち上がりながら言った。
いつもより自信がなさそうな笑い方だった。
「『真面目に勉強してる子に申し訳ないね』って言ったんだ」
あはは、とおかしそうに笑ってサハルさんは部屋を出た。
飲み物でも出そう、と言った。それは見たらその中に捨てておいてくれ、といわれる。
本当に捨てていいものなのだろうか。
僕の通知表はお母さんに見せてお母さんが取っておいている。
いるものなのではないだろうか。だがよく考えてみればこれはアルバムのようなものなのかもしれない。
これはよくない思い出で、だからサハルさんにはいらないものなのだろう。
グラスを二つもってサハルさんが戻ってきた。
普通の麦茶だった。
一杯もらって、僕帰るよ、という。
「そうか。がんばれよ、色々」
言いながら立ち上がって、通知表に1年と2年の順位表をはさんだ。
サハルさんが怪訝そうな顔をしたのがわかった。
「これちょうだい」
「…………まあ、構わないさ」
そして窓枠を飛び越える。
そこでふと気がついたことがあって振り替える。
サハルさんは少しだけ驚いていた。
「3年生の順位表はないの?」
「少年」
諭すような言い方だった。
僕は首をかしげる。
「そんなものは存在しないのだよ」
サハルさんは、不登校だ。
いじめとかがあったわけではないらしい。友達もいる。
一部の人たちと仲がよくはないらしいが、取り立てて問題になるほどでもない。
何もないのに、彼女は不登校なのだという。
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