Lamp in S.B.S.
ネット物書き音沼紗春の日記。 日常と、文章について。 時々、サイトの更新情報。
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密室真実が5回目
適当掌編シリーズ密室真実、第五回目です。
いまさらだけどこの企画いいなあ。
お話になりそうだけどならないような云々、を消化できる、って精神的に楽。
できそうなのにできない、うあー。
ってやってるのは結構きついわけなのですよ。個人的に。
少女達の楽園ですが。
ただの天邪鬼根性で、少女達なのに少年達という。
登場キャラは一応全員女名、ただし男に聞こえないこともない。という設定で。
ちなみに「少女達の楽園」は現在、長編としての予定を立ててます。
舞台はそのまま男子校。キャラはまったく変わる。名前は女名、ただし男に以下略。
そうだな、なんだろ。今書いてる噴水が小夜子と球形の季節なら、少女達は夜のピクニック。
まあ、少しネバーランドな感じでもあるかな。男子校だし。
そんな感じ。
予定だけど。予定だけど。ただの予定だけど。
というわけで、5回目行くよ。
タイトルがふと思いついた言葉。内容は書きながら決めます。
※台詞内に暴力表現があります、怪我とか血とか苦手な人は読まないように。
気分悪くなる度がかなり高い場所も一点ございます。
気分を落ち着けて深呼吸してから読むように。
さくらテンプレートの現在は一応要反転になっております。
あなたを殺してわたしも死ぬ
いまさらだけどこの企画いいなあ。
お話になりそうだけどならないような云々、を消化できる、って精神的に楽。
できそうなのにできない、うあー。
ってやってるのは結構きついわけなのですよ。個人的に。
少女達の楽園ですが。
ただの天邪鬼根性で、少女達なのに少年達という。
登場キャラは一応全員女名、ただし男に聞こえないこともない。という設定で。
ちなみに「少女達の楽園」は現在、長編としての予定を立ててます。
舞台はそのまま男子校。キャラはまったく変わる。名前は女名、ただし男に以下略。
そうだな、なんだろ。今書いてる噴水が小夜子と球形の季節なら、少女達は夜のピクニック。
まあ、少しネバーランドな感じでもあるかな。男子校だし。
そんな感じ。
予定だけど。予定だけど。ただの予定だけど。
というわけで、5回目行くよ。
タイトルがふと思いついた言葉。内容は書きながら決めます。
※台詞内に暴力表現があります、怪我とか血とか苦手な人は読まないように。
気分悪くなる度がかなり高い場所も一点ございます。
気分を落ち着けて深呼吸してから読むように。
さくらテンプレートの現在は一応要反転になっております。
あなたを殺してわたしも死ぬ
暗い部屋。
何故だろう、下品な蛍光ピンクの雰囲気。
ぱちぱちと爆ぜながら蛾達の群れる、下品なネオンが輝く夜の路地の雰囲気。
カーテンは開いているが、外からこの部屋をうかがうのは無理だろう。
部屋も暗い。それに、ここは3階に位置しているらしい。
オレンジ色のチェック地というかわいらしいベッドに腰掛ける。
ほんの少し明るい外を見ていたが、不意に部屋の中に視線を向ける。
シャワーの音が聞こえていた。
雨の音と似ているようで、まったく似ていない音。
1人の男がシャワールームにいるのだ。
部屋の中を見回し、ベッドの横にある棚に目をとめる。
上においてあるのは緑色で丸い形をしたアナログ時計と、カサをかぶったスタンドライト。
スタンドライトは土台にある、少し盛り上がった場所に手を触れると明かりがついた。
もう一度触れると消えた。
そのままその棚の引き出しを開ける。
昨今のラブホテルは、なかなか面白いものが入っている。
無表情で一通り見回してベッドから立ち上がり、窓辺に寄る。
カーテンを押しのけて戸を開けると、小さなベランダが広がる。凄く狭い。
成人男性の平均的な体系で歩くのがぎりぎりという程の幅しかない。
さらに、柵は膝上くらいまでしかない。
こんなところまで来てわざわざベランダに出るものなどいないのだ。
性欲に植えた獣達は、わざわざ外界に目を向けたりしない。
シャワーの音が消えた。
反射的に振り向き、無表情に音のしたほうを見つめる。
やがて視線を外に戻し、カーテンを抱きしめた。
何色なのだろう。
白ではない。黒でもない。何色なのだろう。
夜は、色がわからない世界だ。
扉の開く音がして彼が出てきた。
大またに部屋を横切ると、彼はわたしを後ろから抱きしめる。
そうして、耳元で囁くのだ。
醜猥で貪欲で低俗で淫靡で下劣で野蛮で不潔な言葉。
妙に甘い声。
「知っている。君が俺を嫌いなことはよく知っている。だからこそ俺は君を愛しているし、慈しみ尽くしたいと思っているんだ。君に触れているというそれだけで発狂しそうなほど嬉しいんだ。ねえ、何をしてほしい? 触れて撫でて舐めて淫らなこと? あるいは、その指を一本ずつ折るとか。爪をはがしてあげようか。ほら、一枚二枚。俺は血なんて気にしないよ。ぷくぷくと指先からあふれ出るその血をすべて飲んであげる。愛する君のためだもの。皮膚をはぐのもいいと思っているんだどうだろう野菜や果物の皮をむくものがあるだろういつもあれを君の肌に当てたいと思っていたんだねえ皮をむくとどうなるんだろうね君は一体何色をその体の内側に秘めているのかな足の指手の指腕足全ての骨を粉々に折るのもいいかな君がどこにも行かないように力なく横たわる君の姿を思い浮かべるだけで俺はぞくぞくしてくるよああ楽しみだねえ熱い熱い湯の中に入れて煮込んであげるのもいいかと考えているんだほらどうなるんだろうねえどうなるのかな気持ち悪くなってそしてどうなるんだろううつろになった君の目はこちらを見るかな皮膚はただれていくだろうねどろどろに溶けてしまうのだろうか体のあちこちを切り刻むのはどうだろうきちんとした処置を施せば死なないんだよ知ってたほら古代の拷問では生きたまま腸をひきずりだしたってよく聞かないかどうなんだろう自分の腸を見るという気分はねえ君も知りたいと思うだろう。ねえ、愛してるよ」
「わたし、決めたことがあるの」
なに? と耳元で囁く声。
どきどきしている。
怖い。
だけど。
楽しい。
「ねえ、わたしも貴方を愛しているわ。貴方のためならそう、火の中水の中どこへでもいけるわ。あなたが望むなら火に焼かれて躍ってもいいし水の底へと沈んでいくわ。ねえ貴方が望むなら鉄の処女の中にだって入ったって言い。串刺しになっても貴方を愛してる貴方をずっと見つめているわねえほらどんな拷問でもやって見せて貴方が望むならこの指先から髪の毛一本内側いえ心だって貴方ものいえ違うわわたしのものだけどそれは貴方のためにあるのわたしは貴方を愛しているわ貴方のためだけに何かをしていたい呼吸をするなというのならそんなものしないどんな毒薬だって消化するしそう目の前で小動物を殺していってもいいわいすにしばりつけてわたしはなきながらそれを見ているのよ目の前で何も知らないおびえた小動物がほら血を流しながら死んでいく命の消える瞬間ええもちろんわたしは望んでいないわでも貴方が望むならそうそれがわが子だろうとわたしは見続けていなくてはいけないのよおびえる生贄たちはわたしを見ているのねきっとほら助けてと叫んでいる何が起こるのねえやめてよ貴方はその言葉を聞き入れたりなんかしないのよわたしは謝りながら貴方のする事を見ているの貴方がそれをしているからあなたがそれを望んだから大衆の前に脳みそをぶちまけたって構わないどんな目で見られようともどう蔑まれ疎まれ嫌らしく思われたって構わない貴方がそう望むならねえどこだって舐めるしどこだって行けるわ。だから」
抱きしめられている。
その腕に手を置く。
ああ、どうしようもないこの興奮。
冷や汗や震えさえも心地よい。
生涯であと何度この感覚を味わうことができるでしょう。
ああ!
重なるわたし達に風がぶつかる。
戸が開いている。
膝までの柵。
ほら、できないことじゃない……――
「あなたを殺してわたしも死ぬ」
反転部を読み終わって気分が悪くなった方は、「ここ」へどうぞ。笑
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