Lamp in S.B.S.
ネット物書き音沼紗春の日記。 日常と、文章について。 時々、サイトの更新情報。
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密室真実11個
密室真実が11です。
前回は3月23日で鬼籍。
お葬式の話。
空間が怖い部分とちみっちゃいのの「楽しかったね」は実は実話。
おじいさんが現れたのは創作ですが。
ところで今読んだら誤字発見しました直しますすみません。
今回も、テーマは「キセキ」
前回は3月23日で鬼籍。
お葬式の話。
空間が怖い部分とちみっちゃいのの「楽しかったね」は実は実話。
おじいさんが現れたのは創作ですが。
ところで今読んだら誤字発見しました直しますすみません。
今回も、テーマは「キセキ」
・軌跡
足跡。エクスクラメーションマーク、いわゆるびっくりマークのような足跡を思い浮かべる人が多いだろうか。だが、実際は靴底に色々な模様が描かれていて、足跡のスタンプを並べておいてもなかなかおもしろいのだと思う。どこかにそんな博物館があってもおかしくない。
そして、わたしの見ている足跡は、丁度その博物館のようなのだ。地面いっぱいに、色とりどりで、形も様々な足跡が並んでいる。あっちへ行ってこっちへ行って。歩道や車道に重なり合うそれら。下の方の、ほんの少しだけ見えてる場所には、昔々のものも混じっているようだ。歴史の教科書の前のほうに出てくるような時代のもの。それから、一度たりとも踏まれていない場所というのも、なぜかあったりする。
これが、自分以外には見えないものだと知ったのは小学生も半分を終えた頃だった。それまでは、ひどかった。
見えている足跡で興味を持ったものを辿ってどこかへ行ってしまい、そのまま逆に辿って帰ってきたり。途絶える線が多い場所を不思議に思って辿り、車に轢かれそうになったり。
今では、足跡を追うときも、周りをちゃんと確認するようにしている。そう、時々足跡を追ったりする。
そしてわたしは時々振り返るのだが、自分の足跡が見えたことはない。「自分の足跡」というものが見えない仕組みになっているのかもしれないし、わたしは足跡が残せないようになっているのかもしれない。だが、わたしはわたし以外に足跡を残さない人物を見たことがなかった。
了
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