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Lamp in S.B.S.

ネット物書き音沼紗春の日記。 日常と、文章について。 時々、サイトの更新情報。

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怪奇

へろう。

続きは今日の感想。小説風に仕立ててみました。みたいな。
ちなみに前回の日記ですが、死んでしまえってのは自分に宛ててます。
ちなみに今は大丈夫です。
ちなみに時々あんな感じです。
ちなみに競作小説企画、忘れるところでした。
ちなみに20分前に投稿してきました。
ちなみに。

最近小説書いてねえぇぇっ!

だがしかし、携帯の送信トレイにメモとしてネタがあったりする。
・聞けええぇぇぇっ!! (小説内で言わせてみたいんだ
・グルピョピョ  (これは会のほうかな? でも小話も書きたい。笑
・眠い家。「(略)」  (「」内は内容なので。モデルは我が家なんだな。
・歩行祭っぽく夜間学校。流星群観察。
(夜ピクに憧れて、似たようなのが書きたかった。のでそれの設定。)
・雲の行方
誰かこの意味教えてくれ
自分で書いたけどわかんなくなった。たまにあるよねっ!

では、アデュー。



▼▼▼


今日は上手にできた。
わたしは嬉々としながら先生の家を出る。
来週は合奏もして、今度は第二箏もチャレンジしろと言われた。
少しずつ箏の技術が上がっているらしいことがわかって嬉しい。
次の水曜日には先生の講師のお手伝いもいけることにもなっている。
がらがらと音を立てて戸を閉め、左へ歩を進める。
時刻は既に20時頃だろうか。辺りは暗い。
すっかり夜で、街灯がまぶしい。
わたしは歩きながら進行方向左の空へ時々目をやる。
雲はあまりないようだ。ならば、見えるだろうか?
建物が丁度途切れたあたりで空を見上げるのだが、ない。
ひょっとして暗くてわからないだけで、雲が空を覆っているのだろうか。
だとしたら運がない。
次のときにまたわたしが興味を持っていれば良いのだけれど。
歩道を歩きながら、横を車が通り過ぎるのを感じる。
街灯の下から街灯の下へと歩き、左の空へ時々目を向ける。
あれ? こっちって、南?
季節によって月の出る位置や時間は違う。
そういえば、特集によれば東南東に出ると言っていた。
まさか。
振り向こうとして、背筋をぞっとしたものが通り過ぎる。
親指ほどの赤い毛虫が背骨の上を這ったような感覚。
振り返る。

ない。いや、ある。

またも、背骨を毛虫が這う。
赤。赤と形容していいのだろうか。
赤黒い、と特集では言っていた。だがそれもまた違う。
なんとも形容できない色。
確かに赤に似ており、明るくもない。少しオレンジがかっても見える。
だがそれは赤っぽくて明るくない、というだけで、これだと断定できる色がなかった。
皆既月食。
その不気味な月に背を向けることが一瞬ためらわれた。
だがそうしなければ帰れない。
内心冷や汗を流しながら背を向け、急ぎ足で家へと戻る。
振り向けばあの月がある。あの、背骨を這った毛虫のような。
あるのだ、振り向かなくとも。確かにわたしの後ろに。

家の前でもう一度、空を見上げた。
街灯よりはるか遠く、わたしたちの影に食われた月。
それが、あった。
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